Shippioのグローバルな開発チームを率いる、Head of Engineeringのビジョンと価値観とは。[Shippioエンジニアインタビューvol.2]
プロフィール
Kevin: Head of Engineering (以下写真中央)
フランス出身、来日6年目。日本に留学後、1社を経て前職はメガベンチャーにてフロントエンドエンジニアとして働く。Shippioには2020年2月にフロントエンドエンジニアとして入社。現在はHead of Engineeringとして活躍中。
趣味は料理で、休日にはメンバーを家に招待してクレープを振る舞うことも。学生時代は航空・宇宙を専攻。
今日はよろしくお願いします。まずはShippioに入るまでの経験について教えてください。
元々はフランス空軍のパイロットを目指していました。以前から「人の人生を豊かにする」という価値観をとても大事にしていて、空軍の仕事は「誰かのことを守る」仕事なのでとても興味を持っていました。ただ、あるきっかけでエンジニアを目指すようになり、そこから現在までエンジニアとして働いています。空軍のパイロットはみなエンジニアなので、仕事上の共通点も多いです。
エンジニアは「誰かの人生を豊かにする」ことができる仕事なので、自分の価値観にとても合っていると思います。
空軍のパイロットを目指していたところからエンジニアになるとは、一見珍しいキャリアチェンジですが、意外な共通項があったんですね。
次に、現在のShippioでの役割を教えてください。
Head of Engineeringとして3つのことにフォーカスしています。
1.事業戦略とエンジニアリングの接続
VP of Product(以下、VPoP)と一緒に、ビジネス戦略とエンジニアリングの接続をしています。
具体的には、開発のプランニングはVPoPが担当して、私は実行部分を担当しています。
例えば、「会社として1年後までにこれくらいの取引量・トランザクションを目指しているので、その目標を達成するためにエンジニアチームとして何をすべきか」ということを決めて実行しています。
2.組織作りと人材マネジメント
これは自分が一番強い興味を持っている領域です。
エンジニアメンバーの教育や良いチームを作るためのマネジメントをしています。
Shippioに入社する前、色々なところで努力し活躍しているエンジニアが、正しく評価されていなかったり不遇な環境に置かれていることを目にしてきました。
そのため、自分は今マネジメントの立場として絶対に同じ思いをさせたくない、という気持ちを持っています。
3.技術
他にも、テックビジョンの戦略策定と実行を担当しています。
具体的には、現在は今後のスケーラビリティ確保のため、新しいアーキテクチャへの移行などを進めています。
開発組織の体制について詳しく教えてください。
フロントエンドチーム5名、バックエンドチーム4名、QA1名の10名体制の組織です。
顧客向け、社内オペレーター向け、サプライヤー向けにそれぞれスクラム体制を作っています。
今の開発組織の課題はなんですか?
バックエンド組織の強化と、アーキテクチャ設計をお任せできる人が必要です。
今は、アーキテクチャ設計は私が担当しています。
今後DDDの体制を作っていきたいと思っており、貿易・国際物流のリアルの世界を理解した上でモデルをつくっていくことができるようにしたいです。
これから入社して頂ける方には、アーキテクトやバックエンドのリードとして、経営戦略に基づいて、自身の裁量で強い組織を作ることをお任せしたいです。
Shippioのカルチャーについて、Kevinが良いと感じていることを教えてください。
とにかくフラットであることです。
例えばCEOの佐藤さんは、誰の意見でも耳を傾けてくれます。
私も入社直後から、成果を上げるためにはエンジニア組織としてどんな課題解決をすれば良いかということを多く相談しました。
職種ごとの特徴に合わせて自由と責任を大事にしているカルチャーが良いと感じています。
他にも、プロダクトチームからエンジニアチームにスペックが共有される際もいい意味でざっくりしています。
「お客さんの課題はこれです」「それに対して自分たちが考えた解決策(スペック)はこれです」「あとはお願いします」というスタイルです。
つまり、プロダクトチームが道を示してくれて、エンジニアチームが実際に道の作り方を考え、舗装していくというスタンスです。
エンジニアとしては、決まったことを実装するだけでなく問題解決の方法から一緒に考えることができる点にとてもやりがいを感じます。
Shippioでエンジニアとして働いていて最も面白いと感じることは何ですか?
一番私がワクワクするのは、「Shippioが貿易業界のパイオニアである」ということです。
日本で誰もやったことがないことに挑戦しているので、業界の新しいスタンダードを作っていくことができるというのはとてもエキサイティングだと思います。
また、お客様も私たちと同じ熱量でコラボレーションしながらサービスを成長させていってくださっています。
今私たちのサービスを使ってくださっているお客様はいわゆる「イノベーター」で、お客様ご自身の業務や経営体制のDXに非常に強い関心を持っていらっしゃいます。
そのため、熱心に新機能を取り入れて頂けたり、たくさんのフィードバックを共有して頂けています。
例えば、先日「ゲストアカウント」というサプライヤー向けの新機能をリリースした際、すぐにお客様から想像以上のフィードバックがありました。
サービスを開発しているのは私たちですが、お客様と常にコラボレーションして一緒にサービスを成長させている感覚があります。これは今のフェーズならではの面白さです。
これからどんな開発チームを目指していきたいですか?
まずは、とにかく組織を大きくしたいです。
貿易業界は、多くのステークホルダーが存在し、それぞれのファンクションが必要になります。ファンクションごとにスクラムを作り、より専門性の高い課題への解像度が高い体制を作っていくことができるのでとても楽しみです。
そして、将来的には日本語と英語どちらも活用することができる組織を作りたいと考えています。例えば英語を学びたい日本の方、日本語を学びたい海外メンバー、どちらも自分を高めることができる環境づくりができたら良いなと思います。
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